変わった教えはさらになし

昭和58年

 浄土真宗親鸞会を結成したといっても、別に変わった教えをつくったのではありません。

 今日は親鸞聖人の教えが正しく伝えられていない、これでは親鸞聖人に申し訳ない。

 何とかそれらの人たちにも本当の親鸞聖人の教えを、分かってもらいたいと結成したのが親鸞会なのです。

 親鸞聖人の教えは、平生業成以外にありません。

「平生」とは達者な時ということ。次の「業成」の「業」とは人生の大事業。

「これ一つをするために人間界に生まれてきたんだ。これさえ成し遂げれば、いつ死んでも後悔はない」ということです。

 次に「成」ですが完成ということであります。

 親鸞聖人は、人生の目的をはっきりと教えられ、完成する方法もはっきりと教えておられます。

 私たちは何のために、生きているのか。

 この人生の目的を親鸞聖人は無碍の一道に出ることだ、と教えておられます。

 親鸞聖人が、無碍の一道と言われた境地を、私は絶対の幸福と言っています。

 親鸞聖人は、その世界へ出たことを『高僧和讃』に、

「釈迦弥陀は慈悲の父母
 種々に善巧方便し
 われらが無上の信心を
 発起せしめたまいけり」
と教えておられます。無上の信心が発起したとおっしゃっているのは、絶対の幸福になったことであります。

 親鸞会25周年のご法筵も、お祭り騒ぎにしてはなりません。私たちの目的である、無上の信心を発起させていただくご縁にしていただきたく思います。